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2008年11月17日
定年退職
ヨーロッパで、特にリタイアした人々のユートピアとしてのスペインなどで定年退職者や年金生活者をペンショニスタと呼ぶ。ヨーロッパは一般に寒い国が多い。そのなかでスペイン南部のアンダルシア地方、また、とりわけ海岸線のコスタ・デル・ソル(太陽海岸)と呼ばれる広域地帯はヨーロッパ中の定年退職者達の天国となっている。おおむね欧州先進国における定年退職者達の表情は明るい。寒く辛い日々に甘んじた寒冷の故国を離れて念願の避寒地へとやってきたのだから定年退職者の表情が緩まぬはずがない。定年退職後の生活はもちろん故国の年金が保証され、子供はすでに巣立っている。誰に遠慮もいらなければ縛られる家のローンとてとうにない。定年退職のペンショニスタ達の晩年は我が世の春と言える。それにひきかえ日本の定年退職は湿度が高い。破顔一笑というわけにはいかない場合が多い。多くの定年退職者達は笑顔になれない理由をそれぞれに抱えている。即ち、家のローンの残、晩婚ゆえの子供の養育、老いた親の療養費、老人ホーム代金……等々。とても欧州などに夫婦でのんびり出かけて日光浴の月光浴のという気分ではない。せいぜい定年退職のめでたい記念とばかり、めでたくもないのに一週間ほどの熟年か初老の慰安旅行の体。定年退職の単語ひとつで日本の後進国ぶりが浮き彫りになる。GNP2位などという数字のトリックにだまされてはならない。
ニックネーム 退職 at 19:32| 退職について
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